2018/01/20

やる気スイッチをオンにする、いかにも近大らしい就活イベント(近畿大)


ここ数年、就職活動は売り手市場が続いています。しかし、そうはいっても学生ひとり一人にとっては一生もののいち大イベントになるわけで、楽観視なんて到底できません。大学にとっても、ここでどうサポートするのかが腕の見せどころであり、支援の手厚さにひかれて進学を決意する受験生だっているわけです。

学生はもちろん、大学にとっても重要な就活サポート。この一環として、近畿大学がいかにも近大らしいイベントを本日開催しているようです。今回はこれについて取り上げていきます。

以下、大学プレスセンターより。


就職活動決起大会を開催 人気お笑い芸人・銀シャリが、就活生に熱きエール! 
近畿大学(大阪府東大阪市)は、平成30年(2018年)1月20日(土)、東大阪キャンパスにて、就職戦線に突入する学生、総勢約6,000人への激励の意を込めて「就職活動決起大会」を開催します。(後略)


このイベントを伝えるプレスリリースの見出しを見た瞬間、あっこれは近大だ、と感じました。キャッチーで振り切っていて、ねらいがわかりやすい。そんな近大らしさがひしひしと伝わったからです。

今回のイベントは、いわば就活をはじめるためのキックオフイベント。とにかく盛大で、学生たちのやる気に火をつけることを目的にしています(たぶん)。どの大学でも、おそらくそうでしょうが、やる気のある学生がいる反面、まったくやる気のない学生もなかにはいます。当然やる気のない学生は、就活イベントなんてものに興味はなく、できる限り足を運ぼうとしません。

近大はこういう状況がわかっていて、興味のない学生にこそ来てもらいたいと人気芸人による講演(?)を、イベントの目玉に持ってきたのではないでしょうか。そう思うと、最初このリリースを読んだときは、就職活動と芸人ってぜんぜん関係ないやんとか、銀シャリって就職活動してないよな…という疑問が頭によぎりましたが、あえての人選な気がしてきました。就活との関係性が薄い方が、就活に苦手意識や拒否反応がある学生の足も向きやすいと思うからです。

今回の就活イベントと、近大のつんく♂プロデュースの入学式には、通じるところがあるように感じます。近大の入学式では、“近大があなたを歓迎している”ことを全身全霊で伝えることで、不本意入学した学生にも高いモチベーションで大学生活に臨んでもらえるようにします。今回のイベントもまた、“近大が学生たちの就活を本気で応援している”ことをこれでもかというぐらい伝えることで、就活にやる気のない学生の熱量も一気にあげようとしています。

マナーやテクニック、面接で話せるエピソードなど、就活をスムーズに進めるためにあった方がいいものはたくさんあります。でもやっぱり一番大事なのは“やる気”です。やる気は人間にとってのガソリンなので、これがなければピクリとも動きません。車の性能(本人の能力)も、運転手のテクニック(就活テクニック)も、ガソリンがあってこそのものなのです。就活の本格的なスタートを切る前に、まずはガソリンを満タンにする。考え方がユニークだけど理にかなっている。ほんと、これ、近大らしいイベントです。

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