2017/12/16

感謝を込めて、大学発商品をあのひとに(近畿大)


最近こころなしか増えてきたように感じる大学発商品。少し調べれば、変わった商品、興味をひく商品が見つかります。今回は、そんな大学発商品界隈(?)の大御所、近畿大学がまたしてもユニークなことをはじめたので、これについて取り上げます。新商品じゃないです。売り方です!

以下、大学プレスセンターより。


お歳暮商戦は近大が制す!百貨店お歳暮に近大関連商品登場 実学の成果として「近大マグロ」などを販売 
近畿大学(大阪府東大阪市)は、平成29年(2017年)のお歳暮商品として、各百貨店において、「近大マグロ」や、本学附属農場で栽培した「近大みかん」など、近大関連商品を販売しています。実学の成果として誕生した本学ならではの14商品を、7百貨店の冬のギフトとしてお楽しみいただけます。(後略)

まずリンク先を見ていただけるとわかるのですが、商品が多い、取り扱い百貨店が多い。ひとつの大学で、ここまでのラインナップを揃えられることに、ただただ感心してしまいます。また、大学が自前で販売するのではなく、百貨店が取り扱うということは、(大学関係者ではない)一般の人にとって近大商品が十分に魅力的だということのわかりやすい証明です。

趣味なのか、仕事なのか、私はよく大学発商品におもしろいものがないか調べたり買ったりしています。そこで魅力に感じるのは、どの商品にもならではの魅力があるんですね。学生が考えたちょっと奇抜なアイデアが反映されていたり、研究成果がしっかりと活かされていたり。こういったエピソードはひとりで知って楽しむより、誰かにその商品をプレゼントして伝える方が、おもしろいんじゃないかと思います。実際、こういった商品の話をすると、興味津々に聞いてくれる人が、私のまわりにはけっこういました。

今回の近大発商品のお歳暮は、まさにそれをするのに打ってつけな気がします。日頃、お世話になった人に贈って、電話やまた次会ったときに、ちょっと商品開発の秘話を伝えたり、この商品にした理由を説明したりする。お歳暮は感謝の気持ちをあらわすのとともに、贈った人と自分との関係性を確かめる行為でもあります。ちょっとした会話が生まれるものを贈るというのは、目的に叶っているのではないでしょうか。

また、大学側も大学発商品をつくることには注力しますが、売ることにまで力を割く余力がなかったりします。今回は近大発商品という強いブランド力のある大学だったので、いち大学で売り込めましたが、場合によっては大学間で連携し、東大・京大セットとか、6大学グルメパックとか、大学発カレーの詰め合わせとか、複数大学をまたいだ商品セットをつくって売り込んでいくのもいいかもしれません。

なんにせよ、大学発商品は一般の人が大学に興味を持つ、とてもよいきっかけになります。バシバシ売ってもらいたいものです。

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