2014/03/01

観光名所で”知”を発信する(千葉工大)


近年、誕生した東京の観光スポットに東京スカイツリーがあります。私は実際に中に入ったことはないのですが、東京出張をした際は、よく電車からそびえ立つ姿を目にします。あれだけ高いと目立ちますよね。

この東京スカイツリーの中に、千葉工業大学のキャンパスがあることを、みなさんご存知ですか? 今回、この「東京スカイツリータウン(R)キャンパス」に、新たな展示エリアがオープンしたようです。

以下、大学プレスセンターより。


千葉工業大学の「東京スカイツリータウン(R)キャンパス」に「AreaII(惑星探査ゾーン)」がオープン――3Dシアターやロボット模型などを展示 
千葉工業大学の「東京スカイツリータウン(R)キャンパス」(東京都墨田区押上=東京スカイツリータウン・ソラマチ8階)に、このたび「AreaII(惑星探査ゾーン)」がオープンした。これは、同大のロボット技術や惑星探査プロジェクトなどの研究活動を通じて生まれた先端技術を応用した体感型アトラクションゾーン。「AreaII(惑星探査ゾーン)」では「宇宙138億年の旅」と題した映像作品を上映する3Dシアターや、人気アニメ「マクロス」シリーズに登場する戦闘機の実物大模型などを展示する。入場無料。(後略)


展示内容の詳細は、千葉工大のウェブサイトに掲載されているのですが、これ、かなり面白そうです。

多くの場合、大学の研究成果は、どれほど高度なのか、どのような社会的意義があるのかに重点を置いて紹介されます。でも、このキャンパスの場合、研究成果を、いかに面白く、または興味深く伝えるかに重点が置かれているように感じました。

そのため、展示にはAR(拡張現実)を使ったビジュアルゲームや、火星探査船や災害対応ロボットのシミュレーターなど、来訪者がゲーム感覚で先端技術に触れられるものが多いです。さらに、「天鉄刀」という隕石からつくった刀や、人気ロボットアニメ「マクロスF の主役機『バルキリー VF-25F』の実物大模型など、大学の研究そのものズバリではないものの、展示ゾーンのコンセプト「AreaII(惑星探査ゾーン)」と関連した興味深いものも展示されています。

「天鉄刀」は、名前も、設定も、かなり男心(というより、中二心?)をくすぐります。でも、それより私としては、バルキリーですね。ちょっと、これはどこかで時間をつくって見に行きたい。

以前、京都国際マンガミュージアムで開催されたガンダム展で、実物大のコアファイターを見たことがあるのですが、かなり良かったです。アニメではわからないディティールがわかり、また見ているだけで、いろいろなシーンが頭に浮かぶんですね。ロボ好きには堪えられない逸品でした。このバルキリーからは、同じ魅力をぷんぷんと感じます。

ちなみに、千葉工大に、なぜバルキリーが? と首を傾げる人も多いと思います。サイトにあるバルキリーの解説を読むと、「マクロス feat. CITプロジェクト」というものが発動し、その関係で展示されているとのこと。
このプロジェクトは、千葉工大とマクロスFの総監督兼メカデザイナーである河森正治氏がタッグを組んでロボット開発をする、というものです。もし実際に動くバルキリーがつくられたら、そりゃあもう感動どころじゃないですよ、ほんと。

最後の方は脱線気味でしたが、千葉工大の東京スカイツリータウンキャンパスは、かなり面白そうです。それに、東京大学の「インターメディアテク」もそうですが、話題のスポットの中に大学の情報発信基地を置くというのは、広報としてアクティブだし、それに見合った広報効果もあるように思います。特に千葉工大の場合、拠点が千葉であるにも関わらず、東京スカイツリーに出したわけですから、かなり積極的に伝えていこうとしているのだと感じました。
私もバルキリーはじめ、他の展示をのぞきに、ぜひ次の東京出張のときにでも足を運んでみようと思います。

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