2014/01/11

受験生を、おもてなし(工学院大)


正月休みも終わり、いよいよ受験シーズンが本格的にはじまりますね。
これからいっそう大変になる受験生たちを応援するユニークな取り組みを工学院大学が行うようなのでご紹介します。

以下、大学プレスセンターから。

受験直前、大学図書館で勉強に集中できる――工学院大学新宿図書館と京王プラザホテルがタッグを組んだ受験生応援プランが今シーズンも開始
いよいよ受験シーズンに突入した。学校法人工学院大学は、大学図書館の提供をとおして、今年も受験生を応援する。期間は21日(土)~320日(木)。隣接する京王プラザホテルの[受験生応援宿泊プラン特典]として新宿図書館を受験生に解放し、集中できる環境を提供していく。この取り組みは今回で5年めとなる。(後略)

以前にも増して、受験生たちの自宅から通える大学を選ぶ「地元志向」が強まっていると言われています。そんな中、ささやかかもしれませんが、首都圏の大学に受験してもらう気持ちをうながす効果があるかもしれません。

それにこの取り組みは、工学院大の受験生に限定していないところがいいですね。
基本的に大学が受験生に行うアプローチは、自校の良さや魅力を伝えることであり、あくまで大学本意です。しかし、今回の取り組みは、宿泊プランの特典とはいえ受験生本意。北風と太陽ではないですが、受験生が精神的に追い込まれている時期なだけに、物理的に助かるだけでなく、心情的にもくるように思います。

なお、こういった取り組みは大学が個別でするのもいいですが、首都圏や関西圏(特に京都)といった、全国から受験生がやってくる地域は、地域の大学が連携して行うようとより良いように思います。
取り組み内容としては、工学院大と同じように図書館を開放したり、学生寮やセミナーハウスの空き部屋を格安で提供したり、学食で栄養バランスのとれた受験生特別メニューを提供したり。また、受験が終わった翌日に、学生がガイドとなって無料の観光ツアーを開催するのもいいかもしれません。

これら取り組みに関わっていること自体、大学の良いアピールになるし、全国からの受験生が増えれば、大学はもちろん地域全体に大きな恩恵があるはずです。
18歳人口が減っていくことも見越して、今からおもてなしの風土が根付くよう、地域を耕していくのはどうでしょう。

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