2014/01/04

「集団行動」から考えるオンリーワンの可能性(日体大)


1月3日にテレビ朝日の特番で、日本体育大学の行進パフォーマンス「集団行動」のドキュメンタリーが放映されていました。

箱根駅伝と時間がかぶっていたため、チャンネルを行ったり来たりしながら見ていたのですが、それでも幾何学模様を彷彿させる動きの精密さや練習の厳しさは、かなり印象に残りました。

ちなみにYoutubeを検索すると「2013年 日本体育大学 第51回体育研究発表実演会」での「集団行動」の動画があったので掲載しておきます。







改めて見てみると、ほんとわけわからんほどすごいですね。

で、この「集団行動」と箱根駅伝を見て思ったことが少しあります。

箱根駅伝をはじめスポーツの世界だとナンバーワンやそれに近い順位をとらないと、なかなか世間から注目されません。
でも、日体大の「集団行動」のようにオンリーワンのものだと、パフォーマンスの精度や技術を磨くために相当な努力が必要なものの、他大学に追い越されるリスクや、優秀な高校生を獲得するための負担などはありません。それに大学の理念や教育内容と合致した内容の場合、大学広報として高い効果が見込めるように思えます。

日体大の「集団行動」は、体育大学らしさがあり、人間教育的な意味合いもあるため広報効果が高そうです。また以前、「書籍『1000%大学活用術』の紹介②」で紹介した「明治大学シェイクスピアプロジェクト」なんかも、教育と関わったオンリーワンの取り組みだったため広報効果が高いように感じます。

とはいえ、オンリーワンということは、認知を広めるのも、盛り上げるのも、取り組みを発展させていくのも、すべて自分たちだけでしなければいけません。これはスポーツなどでナンバーワンをめざす場合にはない困難であり、ものすごく骨の折れることです。

ナンバーワンとオンリーワン、どちらも一長一短があり、さらにいうと、どちらも大学広報に役立つまで育てていくのは茨の道です。
しかし、オンリーワンはルールも制約もないので、発想やアイデアが良ければ、すぐに注目されることだってあるかもしれません。宝くじを買うような感覚で、考えてみるのもいいかもしれませんね。



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