2013/11/10

みんなで楽しむ、オープンキャンパス(奈良先端大)


奈良先端科学技術大学院大学の「親子で科学を楽しむオープンキャンパス」に行ってきました。

オープンキャンパスというと、一般的には受験生を対象に大学を開放する入試広報用のイベントを指します。
しかし、奈良先端大のこの取り組みは、受験生も参加対象ではあるものの、主な対象はイベント名にもあるように、親子連れや地域の人たち。内容も奈良先端大の研究内容を、子どもたちにもわかるように、学生たちが紹介し、いくつかは実際に体験できるというものです。

奈良先端大には、オープンキャンパスがはじまってすぐの10時少し過ぎに行きました。
雨も降っていたので、まだまだ人も少ないだろうと思っていたのですが、展示や催しをしている研究科棟の中はすでに人がいっぱい。
各研究科棟の通路の両サイドに設置されたブースには、お父さんやお母さんと一緒に小さい子どもが集まっており、真剣に聞いている様子を見ていると、微笑ましくも頼もしい気持ちになります。
ちなみに、私もいくつか聞いて回ったのですが、対面で説明してくれ、なおかつ体験もさせてもらえるので、本当にわかりやすかったです。

大学の教育内容は、HPやパンフレットに載っていますが、研究内容についてはあまり詳しく情報発信がされていません。たとえ載っていても、専門的すぎて何が何やら……と頭を抱える場合がほとんどです。
とはいえ、研究は大学の専門性・先端性を最も強く感じられる魅力的な広報ソース。奈良先端大の取り組みは、この広報ソースを有効活用しており、受験生はもちろん、一般の人にも楽しい時間を提供する、なかなか素敵な取り組みでした。

なお、今回のオープンキャンパスと一緒に「高山サイエンスタウンフェスティバル」が同時開催されていました。これは近隣の民間研究施設によるイベントや地元の店舗による屋台、フリーマーケットなどが行われる地域のイベントです。
奈良先端大がある地域はサイエンスタウンといって、大学を中心に民間の研究施設が集まる地域です。この地域性もあるとは思うのですが、大学と地域が手をつなぎ、オープンキャンパスを核にした大規模イベントを開催するというのは、斬新で興味深かったです。
入試広報用のイベントという枠を取り払って考えると、オープンキャンパスの可能性は大きく広がるのかもしれません。

研究棟の中は参加者でにぎわっていた
昼前に雨が止み、ひと安心
高山サイエンスフェスタ






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